たまりば

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Posted by たまりば運営事務局 at

2022年夏ですって。

どんだけよ。
どんだけ放置していたのよ、このブログ。
いや、頭と心の片隅に「書いてないなぁ…」っていうやり残し感はずーっとこびりついていたんですがね。
最後に書いたのが2021年の1月だっちゅ~から、まあ、あれだけ書く事が好きだった私にしては、なかなかの期間をおとなしくしていた事になります。
実際、文章も書きたくなくて、自ら何かを発する事もしたくはなかったのですが。

6月は誕生月でした。
歳相応の所作を身につけたいと強く願うお歳になりましたよ。
最近は一日7キロのウォーキングが日課です。
調子が良ければそのまま走ったりもして、産後の堕落した身体を絞りキープしています。
あ、来年からの舞台復帰も決まりました。
計三作品が決まっていて二本が主演です。
その後の事はあえて決めずに。
「選ぶ人」になったのだと思います。
息子の時も二年の休暇で復帰だったなぁ…
でも、今回はコロナもあり、自分の気持ちと対話しながらの休暇。
本当に本当に色々な事を考えました。
生き方や、マインド、果たして自分は清潔かどうか。
来年の復帰時、娘は三歳になっています。いけるかなぁ…やれるかなぁ…と、様子を伺いながらのそれになると思うのですが、底抜けに元気っ子の彼女を見ていると、まあ現場に連れて行ったとしても一緒に歌ったり踊ったりする姿が容易に想像できますので大丈夫かと。
ともあれ、出過ぎず、退がらず、今「ここ」を生きながら、日々の生活が照らす明日を守って行きたいと思っています。


現在の話を少しすると、息子は中二(反抗期真っ盛り)娘は一歳八ヶ月(イヤイヤ期大突入)チワワの麦子さんは五歳二ヶ月(日々でかくなる娘に対するマウント行為は諦めた模様)大黒柱の旦那も二歳年上の私を追って40代になりました。
旦那といえば、近所にあったお気に入りのカレー屋さんが火事で全焼してしまい、それはそれは元気がありません。
昇進時やボーナス時等、何かしら祝い事のタイミングで、必ずそこのシークカバブを自分用に買って貪り食うのが彼の生きがいだったのに。
誰か美味しいシークカバブを彼に恵んでやってください。今日も有給を取った彼が娘を一歳半検診へ連れて行ってくれているから、私は一年半ぶりにブログを書いていられるのです。
コロナ渦のリモートワークと私の妊娠が重なり、食事の殆どを旦那が作る様になっていた頃も、息子と私の食事とは別に必ず週に二回はシークカバブを自分用に買って食べていました。(あ、最早祝い事関係なかった。笑)
時短に拘り過ぎている私の料理とは真逆で、彼のその丁寧な作業の上に成り立つ味付けは、今後一生勝てる気がしない程美味しいのです。
娘のお食い初めのメニューや離乳食の進め方に張り切り、息子の家庭科の授業の料理にまで煩く指導したりしていた彼が「俺は一番リラックスする家で大好きなシークカバブとビールを飲んで映画を観ているのが幸せなんだ」と言うのだから、そろそろ、本当にシークカバブだけは食べさせてやりたい。(↓写真、右下がシークカバブ)

何の話かと言うと、このブログは、本日書き、あともう一本を近々書く事は決めているのだけれど、それを投稿したら今後また暫く書かないだろうと言う事です。
前々から話していた様に、SNSが嫌いになりました。
なんというか…この一年半、そんなこんなの過ごし方をしていたら、そんなものの無い生の現場で自分の知見を広めたいという気持ちが大きくなったのです。
私の様な感情的な人間は、物事をフラットに見る旦那の様な人の言葉に救われ、ピーピーギャーギャーワンワンプンスカと煩い我が子達との営みからこそ未来を想像していたい。
このコロナ渦、一見良さげな直感や、恐ろしい極論を多く見聞きしました。
衝突や軋轢は誰も救わない。爪痕も残らない。陰謀論なんかを吠えてるアレは本気でウンコバカだと思うし、人が死んでいる現実社会で、誰にも押されていない発狂スイッチを発動しては誰かのせいにしていないと呼吸が出来ないらしい者共は、それこそ銀河系で思う存分スターを目指して、その存在が見えない位置へ飛んで行くが良い。
まあ、それでもいちいち目に入るわ、他人の家のポストにどんな顔して入れてんだかわからん精査に値しない反ワクのチラシなんかにもうんざりなんですけど。
それらをかわして心を穏やかに保つのも、コロナ渦における重要な戦い方の一つかと思った次第です。

ああ、それにしても素晴らしきかな、平日の自由。
とりとめなく書いた久しぶりの内容がシークカバブでいっぱいになったのは自分でも驚きです(笑)

時短に拘り過ぎて、衝動買いした代物。三回程使って、お店へお譲りしました…。

もういっちょ。旦那がハマっているてらがき農園さんの「野菜漬けちゃいました」シリーズ。南高梅の梅酢で漬けておられます。

旦那と娘。散歩中。

青も緑も、元気をくれる。娘の名前の由来です。

陸上部に入った息子は筋トレ命の毎日。そろそろ写真も載せ納めかな…。

小学校卒業時。どんなに怒られても泣く事はなくなった息子が、この日とBSでやっていたハチ公物語を観終わった後だけは、立ち直れるか心配になるぐらい泣いていた。

黒帯達の大会前トレ。コロナで大会もだいぶ中止に。ここまで本当によく頑張ったと思う。

こんなにオムスビさんだったのに。身長はだいぶ前に越されました。  


  • 2022年07月14日 Posted by IKUMI at 17:50日常稽古告知

    2021始まりの近状


    延期から、再延期。
    今年決まっていた舞台も10月までお休みです。
    毎年行っていた学校公演も、今年は中止。
    我が子が卒業の年に出来ないのは寂しいですが、それも人生だと未来で笑えたら、それがいい。
    政府がどうのは最早いいから、自分なりの自粛をするに尽きる。
    奇をてらうべからず、だと思っております。

    そんな中、細々と会いたい人に会ったり、引き続き有難い贈り物が届いたり。
    なんと客演予定の劇団の皆さんからは色紙とプレゼントをいただいてしまいました。
    俳優のタカギケイタさんが、あの甘いマスクで選んだという苺柄の服やレースがついたスカートが可愛い過ぎて、もう(笑)

    そういえば、ようやく鬼滅の刃を読みました。
    小さい頃から、アンパンマンやトーマス等、子供らがハマるアニメにあまり関心を示さなかった息子が、この鬼滅祭りには抗えず、お年玉で単行本を爆買いしやがったからです。彼は善逸というキャラクターに相当惚れ込んでいるらしく、ママも読め或いは見ろの命に従い、娘の授乳をしながら1巻~6巻までを一気読みしたのですが、まだ善逸の人為を掴み取る所までは行き着いておりません。続きを早く読みたいのに、何やら7巻からは入手困難だそうで、同じマンションの同級生に借りに行かせるも先約順で待ちの状態っていう(笑)
    早く「キャー!!善逸!!」とか言えるまでにはなりたいのですがね。

    娘は生後二ヶ月になりました。
    好きなナンバーは、ザ・キング・トーンズのグッド・ナイト・ベイビー。
    本来ならギャン泣き覚悟の予防接種が始まる時期なのですが、流石に病院へ行くのも慎重になっています。こればかりはグンナイベイビー♪で乗り切れるアレでも無し。
    息子の卒業式のスーツやら、進学の為の制服の採寸やらにも頭を捻らねばならず、嗚呼、子を二人育てるという事はこういう事なのだな…と。
    加えて我が家には、それはそれは甘やかして育ててきたチワワの麦子さんが随時チャカチャカまとわりついてきますもんで、私の心中たるや、大家族の父ちゃん母ちゃん凄いわ…偉大だわ…双子とかマジ敬服だわ…とそんな感じ。
    自由人の息子はさておき、頑固なママっ子になりつつある娘と、その娘にマウントをとる愛犬に挟まれ、私もいよいよブログを書くのが億劫になってきました。更新の頻度は少なくなるかと思いますが、感じるまま、心の向くままに、このページは続けて行こうと思いますので、今年もどうぞ宜しくお願い致します。

    生きとし生けるもの全ての平穏を祈って。
    啓。

    ※以下は追記と写真です。

    小さい頃から可愛くて仕方なかった従兄弟が、とても素敵なお嬢さんと結婚した。「ちゃーちゃんおんぶ」と言われると嬉しくて、この子を背負っていつまでも田んぼ道を歩いた夏休み。チビがチビを寝かしつける姿は近所でも話題になったらしいけど、全然辛くなかったし重くなかった。人に求められる喜びを教えてくれた8歳下の弟くん。今じゃ生後二ヶ月の我が子の重さにヒィヒィ言ってる私だけど、あの頃の嬉しさが今の私を育ててくれています。ありがとう政輝。おめでとう政輝。

    お嫁さんは、サーカス物語の菅野さんの衣裳を作った方です。佳美さんが偶然見つけて用意してくれた物だったのだけど、観劇時に「あれ私が作ったやつだ!」と気づいたそう。縁って凄い。

    年末年始の料理は、旦那が引き受けてくれました。おせち料理も作ってくれたのだけど、写真がイマイチ映えず割愛。

    年末のSASUKEで思ったこと。
    気の早い話だけれど、娘には是非とも森本祐介さんの様な方と結婚して欲しい…どうしたら彼の様な人になれるのだろうか。

    リンツのチョコレートにハマる(写真は靖乃さんより)

    ウェルチ!!

    従姉妹から。

    従姉妹から。

    自分から。
    だいぶ前から、大荷物のリュック派から最低限のミニトート派になっているのですが、色々使った結果、THREEのバッグがヒットしました。

    ラスト。テレワークの旦那の膝の上を独占する麦子さん。

    この投稿を書いた翌日、旦那がDORAMAで見つけて買ってきた!息子、狂喜乱舞。私は、善逸より刀鍛冶のはがねづかさんが好きでした。あと「隠し」の後藤!  


  • 2021年01月15日 Posted by IKUMI at 20:29日常告知

    誕生

    11月13日、2636gの小さい長女が誕生しました。
    見守って下さった皆様、応援して下さった皆様、色々くださった皆様、ありがとうございます。
    名前は、長男の名の由来に繋がる漢字を授けました。奥ゆかしい爽やかな名に辿り着けたかと思います。

    顔は新生児期の長男に似ています。左目が二重なのも、小さい頭も、細長い手足も、尖った口も。
    旦那は次は絶対に女の子が良い!との願いが叶った喜びが大爆発。
    「お金はパパがあげるからバイトなんかしちゃダメだよ。結婚もしなくていい!ずっとパパといようね!」等と口煩く語りかけています。
    かたや私はそれをクールに見ている長男が愛しくて仕方ないのですが(笑)

    誕生時の泣き声と体重もほぼ同じの兄妹。

    長男は12年前に自然分娩のスピード安産で出産しましたが、今回は私の年齢を考慮し、医師にすすめられた計画無痛分娩を選択しました。
    コロナで立ち会いも面会も禁止だった為、一人で挑むしかなかったお産は、術前の処置であるカテーテルとバルーンを挿入した前日、夜21時に家族が病棟の窓越しに会いに来てくれ、「バイバーイ!」と手を振った途端に本陣痛を感じるというミラクルから始まりました。二回目とはいえ12年振り。妙なテンションも手伝って「おうおう、きたきた、これぞ陣痛。よしよし、いけるぞ。どうせなら促進剤を使わず自活陣痛で生もう!どうしても駄目になったら痛み止めを注入してもらおう!」と意気込み、そこから深夜2時まで陣痛を体感してみるという暴挙に出てみました。すると先に破水した妊婦さんが担ぎ込まれるわ、我が子は我が子でなかなか出口へ降りてこないわで、院内「どっちが先だ?!」とちょっとした騒ぎになったりのドラマを経、結果、私は翌朝9:00に破水。先の妊婦さんのお子様の産声を聞いてから、10:54に我が子と対面した次第です。
    本陣痛から5時間程で生まれた長男に比べると長いお産でしたが、最後は促進剤と痛み止めを繰り返し入れた為か、渦中は、あらゆる瞬間を冷静に味わう事が出来ました。今回は嫌で嫌で仕方なかった会陰切開も回避!(←これ、本当に嬉しいのです)産後の回復も驚くほど良く、産んだ翌日には、お家が恋しくて仕方なくなり、許されるなら歩いてでも帰りたかったです(笑)

    出産はジェットコースターみたいだ、と長男の時の出産記録にも記しましたが、今回も同じ感想です。
    乗ったら乗り切れる。
    そして、いつか長文で書き記したいと思うのですが「出産=痛い」の思い込みはそろそろ捨てて良い時代になっているとも思います。
    実際、私の場合ですが、自然も無痛も一度も大きな声は出しませんでしたし、取り乱す事はありませんでした。それよりも妊娠後期の股関節の痛みや、下半身の重さで身体の自由がきかない期間の方がよっぽど辛くて苦しかった……
    今はSNS等で多くの経産婦さんが自身の体験談を記しており、それらを見聞きした想像で頭をパンパンに膨らませる事は悪い事ではないと思います。
    然し、自然も無痛も感じる痛みは全てが必然的なもので、決して天地が引っくり返る様なものではありません。やたらと怖がり深刻になるよりは、生むと決めたならば、人は人、と俯瞰し自分らしく産むことに自信を持った方が良い。それを未来で我が子に、うっとうしがられながら語る画を想像しながら、自分ならではの現場を経験する事が何よりかと思います。
    誕生のその日をドキドキしながら待つ自然分娩と違い、計画分娩は「この日に産む」と決まっています。それが本人達にとって良いか悪いかは母体とお腹の中の赤ちゃんの状態で判断すればいいとして、個人的に、今回の計画分娩で良かった点は、産前産後の色々な準備を丁寧に出来た事です。
    入院前日は、愛犬の散歩に長めに行け、私が入院中の買い置きも出来、夜は大きなハンバーグを沢山作ってお腹いっぱい家族で食べました。そして入院当日の朝はいつもの様に息子を学校へ送り出してから病院へ。二種類のお産を経験し、しっかり言える計画分娩の大きなメリットはこんなもんです。ただただ変わらない圧倒的事実は、どちらのお産も命がけで、必要なのは、人を産み、育てるという覚悟を持つ事。

    退院後、小さき長女は日に日に怪獣と化し、よく動き、何やら怒っては泣いたりを繰り返しプクプクと成長しております。
    仕事や引っ越し、舞台出演等、妊娠中期迄は、とても妊婦とは言えない動きをしていた母の腹の中で文句も言わずに過ごし、五体満足で生まれてくれた彼女に心からありがとう。
    本日で生後20日目となりますが、まだまだ小さくふにゃふにゃの新生児。
    長男同様に、この命を守り抜き、出来るだけ長い付き合いが出来る関係を築いて行きたいと思います。

    間もなく今年が終わりますね。
    来年が明るくあります様に。
    生きとし生ける者が平穏であります様に。
    (写真はなおみちゃんより)

    仲澤さんに頼み込んで用意していただいたアラジン。旦那と息子が観に行き、滝山さんのジーニーに感動して帰ってきました。一度、コロナで中止になってしまったので観られて本当に良かった。

    載せきれず抜粋。いろいろ頂いております。

    美味しかった…。

    他にもベビーベッドやスリーパーも。

    ベビー服こそ、載せきれないのですが、いただくものがピンク色が多く女の子を産んだ実感をひしひし…
    で、

    マッシモ―から受け継いだ、このベビーバスが有能でした!!
    マッシモーもそうですが、今回は同級生が同じ時期に出産だったり、近しき年齢の友人らがベビーラッシュで、とても心強かったです。

    ママ友からいただいた有田焼。素敵。

    入院前に、旦那が散歩中に遭遇した行列で買ってきてくれたロールケーキ。これとチーズケーキが驚くほど美味しかった。北海道から来たお店の様です。

    これは母が買ってきたドーナツ。前回もそうでしたが、妊娠中の口はだいぶ甘党になりました。

    潔癖症故、入院中は旦那と息子に洗濯物を預けては届けてもらいました。看護師さん経由なので会えないのですが、甘いものが必ず入ってて嬉しかった。

    差し入れのこのコーヒーが美味しかった。

    産院の御祝い膳も、

    なんか凄かったです。
    ■追記■臨月頃、持っていた舞台のDVD「法王庁の避妊法」を見ました。これから出産の方は冷や冷やと体験レポのYouTubeを見るよりも、こちらを観たら良いのではないかしら。

    父より。有田のみかん。

    ちょいと!  


  • 2020年12月03日 Posted by IKUMI at 02:26日常

    臨月と正期産

    あまりにも自分が不憫でならなかった二日間を、長く、煩く記す。

    舌があたって滑舌が悪くなれば限界まで削り、少しでも違和感を感じれば永久歯だろうが容赦なく抜く。審美的に納得できなかったら許す限り整え、歯ブラシの種類にはとことん拘った。
    こうして口内の事だけは大切に生きてきた私が、先週、柿や梨を美味しくバクバク食べていたところ突然前歯に激痛が走り、眠れぬ夜を過ごす事になったから大変だ。
    昔々に根管治療をした前歯(2番)の根が柿と梨を噛み砕いた衝撃で悲鳴をあげたらしい。
    妊娠中の免疫力の低下が原因だそうだが、柿や梨が免疫力の低下にとどめをさすなんて考えもしなかったので、一先ず薬局へ行き「妊娠中も飲める鎮痛剤は売ってますか?」と薬剤師に聞いてみたのだが、「それはこちらでは判断しかねます」という至極真っ当な返答に弱者丸出しの形相で帰宅。
    今思えば、この時点で痛みで頭もおかしくなっていたのだから、その足で歯医者へ駆け込めば良かったのだ。
    この時は、まだ何とかなる、寝りゃ治るぐらいに思っていたのだろう、コンビニにも立ち寄り、煎餅やアイスクリームやらのおやつもしっかり買って帰宅していた。
    然し、その後の夕飯時、食卓を囲むも激痛で箸が進まなくなる。
    額から冷や汗が出、顔面が痙攣し始めた。
    息子が歌うバカな鼻唄が耳につき、テレビに映る浮かれた者共が敵に見え、先程買った煎餅やアイスクリームの存在が忌々しく、それを食べる旦那を張り倒したい衝動に…血行を良くし、痛みを増長させているであろう床暖房のあたたかみを呪う頃には、季節、環境、運命、ホルモンの不思議の何もかもに腹が立っていた。
    「歯が痛いから先に寝るね」と言い、布団に潜り込むが一向に寝られず、携帯片手にのたうち回りながら緊急外来を探すも受け入れ場所が決まらない。
    翌日、念のため留守電を入れておいたかかりつけの歯科が朝一番に緊急で診てくれることになり、 不眠のまま到着。が、臨月故、治療をすると陣痛を誘発する恐れがあるという理由でレントゲンの撮影のみで終了。処方された妊娠中も飲めると言われる鎮痛剤と抗生剤は一切効かず、通っている産婦人科にも理由を話し、強めの鎮痛剤と睡眠薬を打ちに行き来したが、気休めにもならない。

    痛い…
    眠い…

    なんだよ、私が一体何をしたと言うんだよ、そりゃすぐに色々面倒臭がったり、ほいほい何でも食べたがったり、妊娠前は強くもないくせに酒場が大好きで、酔っ払っては口が過ぎた大馬鹿野郎になる事があったね、ごめんなさい。調子に乗ったそんな夜は目覚めたら橋の上で身体半分雪が積もっていた事もあったかと思う、はい、私はダメな人間です。でも、こんな罰を与えられる程の悪さは人生で一度だってしていない。ましてや今回に限っては、糖分を摂るなら健康に果糖を…と、旦那や息子よりも少し多く柿や梨を食べただけじゃないか。本当にこの世に神がいるのだとしたら、嗚呼神よ、この激痛の刑は、もっと狡猾で大嘘つきの凶悪犯へ与えるべきだ。出産間近のこの私が受けるべき理由は特に無かろう?違うか?違うのか?なんかあんのか?…なんかあったか?口をきいてくれ!嗚呼、神よ。

    ……………………みたいな。

    寝ず飲まず食わずでやつれた上、空返事もままならず遠くを見つめる私の姿に、各担当医がため息をつくしかないという状況の頃、旦那が調べあげた市内の口腔外科がようやく受け入れ態勢をとってくれそうだという連絡が入った。
    時、正午。

    神よ!!!!!

    それでも診察は午後からということで自宅待機となり、その幾ばくかの待ち時間にも、また床暖房の件で高い声を出した様な気がするがよく覚えていない。気絶しては数秒で起き、を繰り返し、ようやく予定時刻になったので、歯に響く全て(冷風、温風、テレビの音量、でこぼこ道等)に殺意を抱きながら、それこそ犯罪者のおももちで口腔外科に到着した。
    颯爽と現れたなんだかちょっとカッコいい院長が早速撮ったレントゲンを見るなり「これは地獄でしたね」と優しく言ったか言わないか。
    「もうこんな歯は要りません!柿や梨を食べただけでこんなにも私を苦しめる憎たらしい歯は抜いてください!後からインプラントでもなんでもします!それが無理なら一生歯抜けの人生でもいい!お願いします!お願いします!!(←本当に二回言った)」と機関銃の様に懇願し、情けなくもポロポロと泣いてしまった。
    イケメン院長は、尚も優しく「虫歯でもなんでも無い歯を抜く訳にはいかないんですよ。この歯は悪い歯ではないのだけど、整える時に複雑な神経を取り除いていたのがやっかいでしたね。神経が無い歯には麻酔が打てません。つまり治療は患部に直接刺激を与えますから相当な痛みを伴います。それでも、この二日間、あなたが体験した痛みは最強レベルの痛みです。おそらく治療は20分ほど、それと同じか或いは少し下ぐらいのレベルの痛みを味わうことになりますが、どうですか?やってみますか?必ず20分で終わらせますから、怖いかもしれないけれど、これが終われば今日は眠れますよ」と丁寧に語り、いや、多分もっと長く色々な説明を絵に書いてしてくれた様な気もするのだが、涙と鼻水と、とんちんかんな抜歯の要求が我ながら恥ずかしくなってきており、よく聞いていない。
    とにかく「眠れます」という単語と「20分」という単語に、私は全てを賭ける事にした。

    寝たい。
    20分ごとき。
    もう逃げられない。

    というざっくりした覚悟で治療に臨み、私の身体は数回海老反りとなる。
    先ほど泣いた恥ずかしみから声こそ出さないが、両目からは涙が流れていた。
    イケメンは宣言通り20分で治療を終えた。
    そして力尽きている私に「これで大丈夫。出産前に蓋をしますから調子の良い時にもう一度来てください。もし陣痛が来た場合は出産後でも問題ないでしょう。念の為、痛み止めは出しますが、それは我慢できない時だけにして、抗生剤だけ飲み切ってくださいね」と締めくくった。

    帰宅。
    爆睡。
    翌日。
    目覚めてバラ色、空が青い。
    健康って素晴らしい。
    生きてるって素晴らしい。
    続けて起床した息子が言った。
    「運動会だよ。晴れたから出来るよ。徒競走一位だったら焼肉だからね?歯、もう大丈夫ね?」
    そうだ。今日は息子の小学校最後の運動会だった。
    歯は痛くない。
    陣痛も来ていない。
    行ける、行けるぞ。
    焼肉も多分イケるぞ!!

    ……………………結果、息子の徒競走は五位でした。

    実に微妙な結果でしたが、快気祝いと頑張った祝いで焼肉ランチへ。
    マスクを外して、いただきますの瞬間、息子が大きな声で「ママ!歯が無い!!」
    仮歯が取れてましたよ。
    肉、噛めねぇ(笑)
    てか、なんでそんな大声で言う?
    恥ずかしいから。
    でも、良い。
    痛くないから、仮歯が取れたぐらいどうでも良い。
    歯抜けで笑うよ、あたしゃあ。
    歯抜けで食らうよ、肉を。

    そんなこんなで、踏んだり蹴ったり、泣きっ面に蜂の先週でしたが、臨月から正期産に入り、現在は平和に陣痛を待っております。
    この、臨月と正期産の違いは、今回の妊娠で初めて知りました。
    激痛のあの夜、正期産にさえ入っていれば、緊急外来の歯医者も受け入れを渋らなかったのではないかと後にイケメン院長から説明をされ納得した次第です。
    てゆうか、そのぐらい知っとけよ経産婦。思い出せば出すほどにあの七転八倒の時間が恥ずかしいったらありゃしない。
    とはいえ、正期産に入った現在も、なかなか出て来る気配の無いお腹の中の人。
    逆子、その他諸々の高齢出産で懸念されていたトラブルを乗り越え、どうにか下から産める事にはなりましたが、まだまだじらし技は続く様です。
    このコロナ渦、歯痛にも負けず、刺激的な治療にもびくともせず、ででんと腹の中に居座る肝の強さは誕生後の彼女の長所となれば良いなぁ…。
    あー……痛かった。

    パンパン。

    麦子さんとの昼寝が幸せです。

    モップみたい。

    最近、舌のしまい忘れがひどい。

    舌!!

    ピッコロママさんからいただいたカフェインレスのコーヒー。

    今週、、息子は12歳の誕生日を迎えました。
    下半身が重く盛大に料理も作れなかったので、ピッコロレガーロさんが息子用のピッツァを届けてくれたり、息子の友人達がお祝いに来てくれたりと、周囲の方々に大変盛り上げていただきました。息子は本当に嬉しそうで、私も本当に感謝の気持ちでいっぱいです。ありがとうございます。

    去年。

    今年(テイクアウト)コーンスープだけ作った。

    ナッペの腕を鈍らせたくないのでケーキは作ります。ホイップはタカナシさんで。
    で、思った事。
    ケーキ屋さんが割りとある町に住んでると思うのだけど、作るのが億劫な時は、シャトレーゼのケーキが美味しいなぁ。好みだなぁ。

    終わり。  


  • 2020年10月31日 Posted by IKUMI at 19:22日常

    耐えるもの必ず志を得る


    onepuckの俳優、志田淳さんは道下美里選手の伴走者です。
    https://sportrait-web.com/sp/player.php?fbclid=IwAR0jvmikvIwNvNtoG_Fnb9PqB1RpJgzq1JRFjzN5kevklNiMgzngPK2SOtU
    記事になったり、テレビに出たり、雑誌で特集を組まれたりしていると、関係者みんなで色めき立つのですが

    普段、我々のしょうもない愚痴や戯言を寛大な心で聞いてもらっているのが本当に申し訳なくなるくらい、凄い世界にいる人なんだなぁ…と思います。



    今日はお月見ですね。
    母が届けてくれたお団子を食します。
    祖母からは、はらみ餅をいただいたので、それも。


    いよいよ正期産まで一ヶ月を切りました。
    胸やけに下半身の痛みに後期悪阻…やはり12年前とは身体の脆さが違う。
    散歩時は、小さきチワワの麦子さんの歩数にすらついて行けなくなり、なんだか情けなくなりました。
    続く著名人の訃報にもあてられてしまい、自分の在り方を疑う毎日。
    心は意識だ。
    脳と意識は別物だから、そのバランスが取れなくなったら人はおかしくなる。
    現に私なんぞ、ちょっとした散歩が上手くいかないだけで自分の一切を信用できなくなっているのだから。
    だから生きるという事が課題となった時、無意識という怪物にやられてはいけない。
    そんなもんと対話しなくていい。
    そんなもん手放してしまえ。
    とにもかくにも人の死はとても辛いので、どうか心優しい人がつけこまれる事なく自分の為に時間を使い、どうかその心が優しいままにと願うばかり。
    欺く言う私も、前回の記事で、出産までの日々を使って再開時の執筆を…と書きました。
    が、onepuckメンバーには「できない」と伝えました。
    持たない。
    持ちたくない。
    と思っている人間が、無意識に漠然とそこにいちゃいけないと思うのです。
    それよりも健やかに生き、健やかに人を生み、健やかに人々と再会する事を目指す日々を積み重ねたい。
    やり残した事はありません。
    同時に、33年間の舞台人生で、まだまだやってみたい事がたくさん浮かぶ演劇は尚以て格好いい芸術であるべきと信じています。
    恥じず向き合うその日を想像し、今は手放す。
    幸い運営部の快諾をいただき、市原氏と當瀬氏が残りの執筆を引き受けてくれたので、私は、団子を食って月を眺めていられました。
    地上に足をつけて。
    感謝して。
    次回は産後にでも、何か書く様な気がします。


    ※追記
    onepuck休止中の二年内に決まっている客演は予定通り出演します。
    今年度も学校公演が待っています。
    決まっている所には変わらず現れる予定です。  


  • 2020年10月01日 Posted by IKUMI at 21:42日常

    SNSぎらい

    予定日まで二ヶ月を切りました。
    コロナの影響で仕事を早めに切り上げ、あらゆる活動を最小限に収めてきた為、久しぶりに本気の専業主婦が板についてきたっぽく、それが割と健やかに充実しています。
    多くを求めない事の尊さを感じつつ、この妊婦生活も、あと少しなのだなぁと夕暮れ時には黄昏れたり(笑)
    長男の時は、出産ぎりぎり迄仕事をし、舞台関係のあれやこれや、若気のそれに悶絶したりと何かとても忙しなかったのだけど、私と一緒にそれなりに老朽してきたはずなのに、あの頃から決してブレない安定した旦那の在り方と、とても協力的な息子に感謝する毎日です。

    後期悪阻が食べ悪阻で、お腹が空くと胃もたれと胸やけに襲われるので、カップラーメンを夜中に食べています。これは物凄くいい加減に腹に入れた豚骨味。

    下半身が重く、起きあがれない休日の朝は男二人が朝食を用意してくれます。小さな目玉焼きがかわいい。

    劇団の運営部が我が家に集まってくれました。昨今、流動的に今後を見据えるには限界がありまして、onepuckの活動は二年越しという結論に。

    これは劇団員の友人の奥様の文字。差し入れにいただき素敵だったので玄関に飾ろうと思います。

    韮崎出身の友人が美味しい美味しいブドウをプレゼントしてくれました。

    お願いした時はシャインマスカットが目当てだったのですが、もう一つの紫のブドウも凄く美味しかった。

    とうもろこしも山梨産。すっかり山梨ファン。

    胡瓜と茗荷を梅酢とめんつゆで和えてます。少し手を加えるだけの体にいい食べ方を模索中。

    鷲草。父より。

    秋色紫陽花。

    家に緑を置く様になりました。

    大きくなるのかなぁ?

    という訳で、残りのマタニティライフを使って、気分と調子に合わせた創作活動が始まります。
    生まれてしまえば、愛情も時間も労力も、この腹の中の人間が大量に独占するのだから、今のうちにやるのです。
    この二ヶ月を有効に使って執筆しよう。ゆとりある準備をするのだ。
    二年後の再開のその時にゃあ、はいはいこちらは準備万端でございましたわよってな風に台本を皆に配れる様なスマートな準備を致すのだ。

    と意気込んでいたのですが。

    こういう時に限って、どうでもいい風に吹かれてしまうのは最早私の宿命か。
    只今、SNSに辟易中。
    舞台関係でfacebookには登録し、連絡手段にLINEは使っておりますが、それだけでも目に入ってくる情報が……

    クソどうでもいい!

    のっとりだか詐欺だか自己啓発だか政治批判だか知らんが、いかれた輩はブロックすりゃいいし、こちらは良いと思うものを良しとしながら関わっていればいいのだけれど。
    思いもよらない人におかしな懐かれ方をしてしまい疲弊する事が続きました。
    小さいことなのだけど、続きに続き、今、私に見えているSNS上の社会はとても気持ち悪い!
    申し訳ないが、私の事なんかほっといてくれ。
    こちとら、妊娠中の執筆で、ライサンダーもハーミアも馬鹿なオーベロンも急にどうでもよくなったり、嗚呼言うてあと二ヶ月やんと己を鼓舞したり、洗濯物乾いてるなぁ、わあ米が炊けた、植物に水を…みたいな感じのこんなんが、こんなんでも本当にいっぱいで大切なのだよ。
    風をおこしたいなら、どこか遠い所でそよいでてくれ。た・の・む・か・ら!


    よし。スッキリ。


    そもそも、本物の友人というのは、そんな風に図々しく仲間の時間は奪ったりしないものだ。
    共通の知り合いもいる為、派手なアクションが出来ないので、自分の持ちものは、おいおいこのブログだけに絞ります。onepuckのホームページはきちんと運営部が更新しているし、本来必要なものは揃っているので、私はやっぱりここで好き勝手なタイミングで反応を求めない「今」を記しているのが丁度良い。

    このブログの管理者こぐまさんに感謝です。
    長かったですね。
    怒りって長くなるんですね。
    しょうもないです。
    眠って忘れます。
    おやすみなさい。  


  • 2020年09月21日 Posted by IKUMI at 20:38日常

    8ヶ月

    お腹パンパン。
    今回は女子なので、長男の時とは、やはりお腹の出方が違う。長男がいた頃の腹は縦にポン!今回は横にンバッ!って感じです。
    産休に入った六月から、家の断捨離を始め、そこからまんまとDIYにハマり、トイレや襖や壁やらのリメイクを楽しみました。
    必要最低限の暮らしを謳歌し、この夏、ようやく追及し続けたミニマムな暮らしが実現した様な…。とてもいいですよ、必要最低限。
    SNS系も、最早、心底どうでもよく、赤面ものだった過去のブログ等も全部削除しました。
    身も心もミニマム。腹だけが二人分。いい塩梅です。
    かたや旦那と息子はどんどこ捨てられていく要らん物達に(本当は要るものかもしれない物達)にビクビクしている様ですが。

    今日は畳が新しくなり、喜びました。

    ベタンダに置くつもりでひろげたハンモックは思いの外大きくて、我が家ではもて余しそうなので、しばし遊んだ後、大家族の友人にもらってもらう。

    まだまだ赤ちゃんのこの姫が、間もなく増える後輩に優しくなれるかが心配なこの頃。

    父が作った和歌山の庭が進化していた。

    夏はここでバーベキューをするが楽しかったのですが、今年は無理だったので、写真で我慢。

    田辺湾。コロナ渦での自律神経を心配して、父が美しい写真を送ってくれます。

    三段壁。

    橋杭(本州最南端)

    熊野古道。

    これは、拾い画ですが円月島。

    いいねぇ✨

    南高梅。

    なれずし。だいぶ昔の写真。和歌山ラーメンを食べに行くとカウンターに置いてあります。

    なんか可愛かったフグ。

    この子らまだ赤ちゃん。

    海から出ると脚にくっついてたりします。

    青々しい写真が多くなりましたが、実は決定しているお腹の人の名前も青々しい名前になります。
    久しぶりに会った朋友マッシモーが、同じく第二子を出産し、それこそ最低限のおさがりもきちんと受け継げたので、あとはその日を待つだけ。
    心健やかに。
    世界が健やかになる日を願っています。

    サン・テグジュぺリの名言。
    「人間であるということは、とりもなおさず責任をもつことだ。人間であるということは、自分に関係がないと思われるような不幸な出来事に対して忸怩たることだ。人間であるということは、自分の僚友が勝ち得た勝利を誇りとすることだ。人間であるということは、自分の石をそこに据えながら、世界の建設に加担していると感じることだ。」

    おやすみなさい。  


  • 2020年08月26日 Posted by IKUMI at 21:48日常

    性別と断捨離と便秘と

    『シアターモリエールについて』をシェアします。
    https://note.com/taku19831216/n/ne9349a231eef
    責任の所在については、概ね同意見ですが、文中にある(劇場側が)「知らなかったのではないか」という一文はひっかかります。この状況で何もかもが青天の霹靂ということは無いでしょう。芝居を根っこで愛し創造の場に身を置いてる人は語弊があるかもしれないけれど、出し物が何であれきちんと一緒にルールを守ると思う。だからこそ現場で何が共有され、何が守られなかったのかは明らかにするべき。何が足りなくて、何をなめていたのか。「演劇」「劇場」という括りで報道されるなら、双方黙っていてはいけないと思います。無論、未来の為に。
    私は長い時間をかけて、演劇を「居場所」とは位置づけない様になりました。
    だけれど、劇場は、その日、その時の絶対的な居場所です。
    この崩壊を今後どう教訓にするかを表も裏も一体になって考えなければ、また必ず崩れると思います。
    感情をバカにする人は信用できないけれど、確かに、人は感情だけでは生きていない。
    こと感情表現の代表みたいな我々が冷静に生きる時を見失ってはいけないと思うのです。

    本当に。

    こういう事態を目の当たりにする度に、何度も何度も何度も思うこと。
    被害者は誰か、を判っていない者がものを申すなと。
    逃げ腰で大きな事を言う人、本当に恥ずかしいです。
    正しいことを言ってる風な自分に酔ってるわ沸いてるわで、その口が新しい争いを産んでいることに気づかない。
    そういった自称被害者勢に渇を…入れたくなってきました。


    シルクロードカフェでの『ちっちゃなかみさん』は完全体制で無事に終了致しました。

    我々頑張った。

    我が家は只今、恵ちゃん社長に頼んで一部屋空ける作業に勤しんでいます。この日は母の部屋に業者が入ったので、麦子さんとお外へ避難。

    母が集めた古書も一気に捨てる。森鴎外は読んでおいても良かった。

    挿し絵のレトロ感が素敵。

    いいなぁ…レトロいいなぁ…

    もっとあるのよ、レトロいい。

    小百合さんのレコードが!出てきた!よ!

    家庭科の教科書を見ながらカーテンを縫おうとしてくれている息子さん。最近、彼が心底愛しい。

    作業の合間に食べて美味しかったローソンの油そばと、セブンイレブンの甘いやつ。

    冷凍用。麦ちゃんのご飯。キャベツ、にんじん、胸肉、さつまいも、大根。便秘気味の私が見習わなければいけない食事。
    間もなくお腹の中の人は7ヶ月に入ります。名前も決まり、毎日呼びかけているのですが、胎動(恐らくキック力)が長男の時よりも強く、加えて性別が女子だと判明した今、なんだかとても自己主張の強い逞しいおなごが出てきそうな予感でいっぱい。

    つまりは私も、強気だって話です、ここんとこ。  


  • 2020年07月16日 Posted by IKUMI at 23:33日常

    安定期

    ただちょっと血騒ぎ肉踊る朝は、だいたい朝食後(お腹もいっぱい元気ハツラツ)に、ピンクレディーのカルメン'77か、葛城ユキのボヘミアンを無意識に熱唱するのだが、これが三日続くとコロナか妊娠中のあれで気がちがったのかと察され、家族から距離を置かれます。

    安定期に入りました。
    お腹の子供はグレープフルーツぐらいの大きさだそうです。
    12年振りの妊娠は、忘れている事が多過ぎて…こんなに悪阻って辛かったっけ…
    長男の時には食べ悪阻で16キロ増量したのですが、今回は吐き悪阻で本当に辛い…。
    それでも、ようやく食べられる物が見つかり、トマト、スイカ、さやいんげん、ヨーグルトを主に食しています。
    とりあえず快調で通じも良いので、良しとしていますが、肉やら刺身やらもドカドカ食べたい衝動がメラメラしております。

    あ、延期になっていた舞台の本番も日程が決まり始めました。有難い事に私の出産から産褥期を避けて下さっています。
    それは、それで又お知らせ致します。

    父の庭の紫陽花が咲いた。

    好きな色合い。

    我らがonepuckの娘さんが自粛期間中に料理の腕をあげました。

    すごいすごい!  


  • 2020年06月09日 Posted by IKUMI at 16:12日常

    7days movie poster challenge(七日目)

    最終日です。
    本のバトンと映画のバトン、久し振りにやって楽しかった!けど、七本じゃ足りない。もっと気分じゃなくて真剣にやれば良かった(笑)
    回してくれた、ちさ姉様&壱睡様、ありがとうございました。

    最後はロードムービーにしたいなぁ…と思っていたのですが、そうすると何だか軽々しく偏りそうなので(グリーンブックとか…とても良いよ…)ちょっと前に飲み仲間の中尾ちゃんがすすめてくれた、この映画を。

    「チョコレートドーナツ」

    実話をもとにした映画。ダウン症の少年マルコと出会ったゲイのカップルが家族になるために奮闘する物語。
    劇中では70年代に流行った楽曲が沢山登場するのですが、ブロードウェイでもその歌唱力が認められているアラン・カミングが役として熱唱しています。勿論素晴らしくセクシー。
    ボブ・ディランの名曲「I Shall Be Released」は映画の核になっていますが、そりゃあ胸打たれます。
    家族って何だろう。
    法律って何だろう。
    生きとし生ける者、帰る場所があればいい訳じゃない。
    じゃあ何が必要?
    血の通った人間なら分かれって話です。
    私はチョコレートのドーナツを見る度に少年マルコの顔を思い出します。
    彼が、いいものをいいと言い、嫌な事を嫌だと言っている世の中を願い、想像して。  


  • 2020年06月07日 Posted by IKUMI at 19:30日常