たまりば

芸術・創作 芸術・創作日野市 日野市

スポンサーリンク

上記の広告は、60日以上更新がないブログに表示されています。
新たに記事を投稿することで、広告を消すことができます。  

Posted by たまりば運営事務局 at

7days movie poster challenge(六日目)

マイケル・ジョーダンが怒りのコメントを発表していますが、あの問題はデモでは無いですよね。警察ですよね。で?また嘆きの声が潰され、苦しみもがいた人の死が政治利用されるんですか。分断という負の連鎖を本気で未来に持って行くつもりなのだとしたら我々って何も言えないですね。悲しいほど何も言えないですね。すると私は、差別の中にある、沈黙という更なる差別を死ぬまで憎むしかない。



7days movie poster challenge(六日目)

「橋のない川」

ベストセラー、住井すゑの長編小説を映画化したもの。差別部落に生きる人々の苦難と、立ち上がっていく姿を描いた作品。主人公である兄弟の祖母役、北林谷栄さんの演技にあてられ言葉が出なかったのですが、その後すぐに観劇した劇団民芸の「ガイジン」で北林さんが知的障がいの少年役を演じられていて、そのふり幅にぐうの音も出なかった覚えがあります。
この映画は、そういう映画ですので、当時の部落解放同盟から、上映阻止や妨害があったそう。
我が身を犠牲にしてでも何かを守ること、叫ぶこと、平和を求めること、決して失わなかった個人の人間らしさを、やはり信じたいなぁ…と思う映画です。
生きてるし。
死んでないし。
また観ます。

追記:先週末で、仕事に一区切りをつけ、産休に入りました。やりがいのある仕事でした。いい汗も悪い汗も気持ちよくかいた気がします。facebookには呟いたのですが、就業後、帰宅時に必ず会う外国の労働者の方がいて、恐らく同じ会社に勤める方なのだと思うのですが、ある時、路地で座り込んで泣いていらした所に遭遇しました。「僕の聞き方も悪かったんだと思う」と電話で誰かに話していたのが分かったのですが、胸が締め付けられる様に痛かったです。私も同じ。いつも上手く行かなかった。たくさん恥をかいて、たくさん笑われ、だから同じ。
そこかしこに広がる世界と片隅の一場面。自分がどうその場に立っていたかを、忘れないでいようと思いました。
今日も働く皆様!お疲れ様です。  


  • 2020年06月03日 Posted by IKUMI at 11:53日常

    7days movie poster challenge(五日目)



    「ぐるりのこと」

    邦画でいきたくて「ゆれる」と迷いました。シネコンの派手な配給に乗らず粛々と上映している作品を支持します。
    特筆すべき事でもないのだけれど、最近なんだか凄い是枝作品は好かず、話題になった「万引き家族」やアカデミー賞で騒がれていた「飛んで埼玉」の良さは解ろうとしていません。

    この映画は「ハッシュ!」が好きだった橋口亮輔監督の作品だったので観たのだと思う。
    90年代の社会に照らし合わせて描かれた、法廷画家とその妻の10年間。
    激動の社会と激動の夫婦生活は失うだけかと思いきや、回復したり獲得したり……。
    法廷のシーンでは、当時を象徴する事件が映され、宮崎勤や宅間守なのであろう被告人達が出てくるのですが、私は個人的に畠山鈴香をモデルとした人物のシーンが、夫婦の再生に有機的に絡んでいて凄いと思いました。彼女を描くリリー・フランキーさんの表情が良いです。  


  • 2020年06月02日 Posted by IKUMI at 22:02日常

    7days movie poster challenge(四日目)



    「アバウトタイム」

    最近一番泣いた映画は「湯を沸かすほどの熱い愛」で、初めてドキドキしたのは「バック・トゥ・ザ・フューチャー」で、「ショーシャンクの空に」は何だかいつまでも凄い位置に在るのだけれど。

    そんな、ざっくりとした映画好きが単純に好きな映画がこれです。
    タイムリープの設定を駆使して、主人公とヒロインが一瞬一瞬の正解を探り出す恋愛コメディ。
    あーバカバカ、そのシチュエーションでその迫り方は引くって…と思ったら結構アリだな…みたいな事を繰り返し、ラストはやはり生死を持って揺るがない形を見出だす。
    人生は思い通りにならない。
    巻き戻したい瞬間が幾度もある。
    それでも、あっけないそこに、一握りの幸せが溢れているのだという事に気づけば、あの日探したあれもこれもを笑って肯定できるのかもしれない。  


  • 2020年05月26日 Posted by IKUMI at 22:19日常

    7days movie poster challenge(三日目)



    「ミッドナイト・ラン」

    そりゃあ、デ・ニーロが大好きですし、彼の出演作は全部観ましたし、レナードのあの演技は出来もしないくせにあの域に憧れましたけど、私の中でのNo.1は、これなんです。

    最後の去り方とか誰が真似できよう。
    格好良すぎるんだよ格好良すぎるんだよ格好良すぎるんだよ三回書く程に。

    爽快に観れるので、アドレナリン出ちゃって眠れない夜とかに流しております。

    ~See You , Next Life.~

    の台詞に、いや、またすぐ観ますけど!って思いながら。  


  • 2020年05月25日 Posted by IKUMI at 13:44日常

    7days movie poster challenge(二日目)



    「八月のメモワール」

    映画で初めて泣いたのは、8歳の時に観た「ハチ公物語」だったのですが(あれは泣くでしょ?泣かなきゃ人として変でしょ?息子が8歳になったと同時に観せたら途中でグースカ寝てたけど!)
    その後は、あまり映画で泣く事ってなかったのですが、これは深夜に一人で観て、おいおい泣いた覚えがあります。

    ~人は戦争を理解出来ても、戦争が人を理解してくれる事はない~

    戦争から帰還し、PTSDで苦しむ父親と家族の物語。
    個人的には黒人の女の子、エルヴァディン役のラトーヤ・チスホルムが、マシンガントークで差別を打ち負かす様に皮肉を並べるシーンがすごく好きです。ナイス!と、心の中で叫びました。
    いい顔するなぁ…って。勝利のガッツポーズが誰よりも似合うなぁ…って。
    後のウーピー・ゴールドバーグじゃね?って。  


  • 2020年05月24日 Posted by IKUMI at 18:39日常

    7days movie poster challenge(一日目)&ブックカバーチャレンジ(七日目)

    7days movie poster challenge

    脚本家で演出家の壱睡さんからのバトンです。
    ここぞという時に、いつも温かいお声をかけてくださる素敵なお方。壱睡さんの作る世界はずっと観ていたい…壱睡さんの演じるアホな爺さんが恋しいこの頃…。
    と、言いながら、ちさ姉からのブックカバーチャレンジがあと1日残っていたよ
    よし。最終日と初日を一緒にしてしまおう。
    舞台人のお二人からのバトンだし、最終日だし初日だし、だいぶ格好つけようと思っていたのに、今日何故か浮かぶものがこんなマニアックなもんになってしまいました。

    7days movie poster challenge(一日目)
    &ブックカバーチャレンジ(七日目)

    「存在の耐えられない軽さ」

    タイトルに強く惹かれて映画を観、後に友人から何かの公演の時に「朝比奈っぽい」と差し入れにいただいたのが原作だった。
    冒頭、ニーチェの永劫回帰という思想に触れ始まる物語。
    ~永劫回帰という神話を裏返せば、一度で永久に消えて、もどってくることのない人生というのは、影に似た重さのない、前もって死んでいるものであり、それが恐ろしく、美しく、崇高であっても、その恐ろしさ、崇高さ、美しさは、無意味なものである。永劫回帰の世界ではわれわれの一つ一つの動きに耐えがたい責任の重さがある。もし永劫回帰が最大の重荷であるとすれば、われわれの人生というものはその状況の下では素晴らしい軽さとして現れうるのである~

    まあ難しい!
    まあ哲学!

    とはいえ、死ぬまで重い人生の軽さを憎み続け生きようと思う。
    愛なんてものは、一過性に重く永遠に軽薄であるとも思う。
    だからこそ、絶望の中で人が作られ、無になる事があってはならないと別路線の怒りと希望に燃えたりする。  


  • 2020年05月23日 Posted by IKUMI at 22:51日常

    ブックカバーチャレンジ六日目

    ◼️ブックカバーチャレンジ六日目「ら抜きの殺意」◼️

    明日でラストのブックカバーチャレンジ。
    明日載せる本は決めているので、今日の本を何にするかは、とても悩みました。
    日野市に住んでいますし、役者としてもちょいちょい縁があった新撰組にちなんで「新撰組血風録」とか、それこそ賢こぶってシェイクスピアやチェーホフとか考えたのですが。
    やめました。
    だって今日は暑い。
    こんな日に暑苦しい事を長々といきがって書いた所で、後に赤面して燃やしたくなるだろうし。
    本棚を前に、これまで関わってきた台本の数々を眺めていたら、日本には逆立ちしても手の届かない名作が沢山あるという私なりの結論を思い出しましたし。
    私は、ありがたい事に10代~結婚直前の20代後半まで多くの偉大な作家さんの芝居に取り組む機会がありました。
    坂手洋二さん、井上ひさしさん、清水邦夫さん、小山祐士さん、別役実さん、鴻上尚史さん、堤泰之さん。その中でも、特段、自分の中でも忘れる事の出来ない戯曲が、この永井愛さんの「ら抜きの殺意」です。

    ・ら抜き言葉
    ・れ足す言葉
    ・さ入れ言葉
    ・尊敬語・謙譲語・丁寧語
    ・女言葉
    ・ジェンダー
    ・コギャル言葉
    ・カタカナ語
    ・方言
    ・ことわざ

    私達が何気なく日々、使っている言葉を題材にした本。
    言葉は、その人を表すが、時代と共に変化もする。
    あらゆる言葉が氾濫する中、果たして自分はとびっきりの言葉で相手に喋る事が出来ているだろうか。

    芝居のイロハを教わった演出家と、信頼し尊敬する共演者と共に自信を持って挑んだ舞台で、一分に一回は巻き起こる客席からの笑いにそれは手応えを感じた本番だったのですが、同時に見直し、反省すればする程、いかにその骨太な作品の魅力に自分が存在させてもらっていたかを痛感した舞台でもありました。

    ~さまざまに研究し、調整を重ね、やっと到達した現在の言葉づかいは、私のアイデンティティーである。この言葉は私の生き方を示し、私の人間観を示している。言葉ってのは、その場を切り抜けるための方便ではないし、ただの伝達の手段でもないのだ~
    ああ何て格好いい台詞なんでしょ。初老で男言葉しか使わない女社長が、とっちらかった女言葉を使う営業の女に投げる言葉です。
    これも、人と関わる覚悟を持った彼女なりの言葉のプレゼントかと、今は思います。

    追記
    そういえば、昨日ヤングな知人から「ピエン」ってLINEが入ったのですが、よく分からなかったなぁ…
    ----------------------------------------------
    「7日間ブックカバーチャレンジ」
    ◎「読書文化の普及に貢献するためのチャレンジで、好きな本を1日1冊、7日間投稿する」というもの。
    ルール①「本についての説明はナシで表紙画像だけアップ」&その都度1人のFB友達を招待しこのチャレンジへの参加をお願いする
    ルール② スルーOK&次の人を指名するかどうかも気分次第でOK
    ◎上記のようなものですが、あくまで気楽な「遊び」なのでゆるく楽しんでいただければ。
    ----------------------------------------------  


  • 2020年05月17日 Posted by IKUMI at 20:56日常

    ブックカバーチャレンジ五日目

    ◼️ブックカバーチャレンジ五日目「アンダーカレント」◼️

    最近(といっても四年前ぐらいに)ちゃんと読んだ漫画。
    バカボンドとかにもはまったのですが長過ぎて挫折し、昔揃えた古谷実や安野モヨコの短編漫画や、さくらももこのエッセイばかりを読み返していた頃、このアンダーカレントをすすめられ、一巻完結なので読んでみました。
    実は本を開いた時に、その淡々と流れる~暗流~が肌に合わず、とても拒絶反応が起きたのですが、読みすすめる内にまんまとこの作者の罠に……
    少ない言葉で心情を表す台詞がシャープで格好いいこと格好いいこと。
    次、どんな景色で何を言って、どこへ帰っていくの?と。
    いい意味で、ゆっくりと味わった漫画です。

    「人をわかるってどういうことですか?」
    「あなた自身のことは彼にわかってもらえてたんですか?」

    結末を書かない作品は嫌いです。
    読者に、その先を委ねる作品もあまり好きではありません。
    この本は、辛みを抱えた登場人物達が、絶望も渇望もさて置いて、日常と生きることを決める姿を端的に美しく描ききっていると思いました。
    ----------------------------------------------
    「7日間ブックカバーチャレンジ」
    ◎「読書文化の普及に貢献するためのチャレンジで、好きな本を1日1冊、7日間投稿する」というもの。
    ルール①「本についての説明はナシで表紙画像だけアップ」&その都度1人のFB友達を招待しこのチャレンジへの参加をお願いする
    ルール② スルーOK&次の人を指名するかどうかも気分次第でOK
    ◎上記のようなものですが、あくまで気楽な「遊び」なのでゆるく楽しんでいただければ。
    ---------------------------------------------  


  • 2020年05月16日 Posted by IKUMI at 22:59日常

    ブックカバーチャレンジ四日目

    ◼️ブックカバーチャレンジ四日目「宮城野」◼️

    「ちょっとちょっと、そこの粋なおにいさん、あ、いま、こっちむいた、痩せっぽちの旦那でもいいや。あのね、暇な人、ちょっと、そこの番所まで、御注進にいっとくれよ。天下の浮世絵師東洲斎写楽をしめ殺したおっそろしい女が、ここにいるってね。ほれ、ほれ、ほれ、この絵が証拠だ。写楽の絵は、いい値になるんでね、盗みに入ったんだよ。そしたら、みつかっちゃってね、みつかっただけなら、まだいいんだけど、とんだ助平じいさんでね。許してやるから、帯ほどけっていうのさ。ま、七十近いお歳で、それだけ元気なのはなによりだけど、やっぱりねえ。そんなこんなで、組んずほぐれつ、からみあってるうちに・・・・・・お年のせいか、ふうっとあの世へ、行っちゃった・・・・・・。」

    遊女の宮城野が女郎屋から人々に呼び掛けている台詞だ。彼女は、写楽を殺した真犯人を救うため、自らその罪を被ろうとしている。
    バックボーンがとにもかくにも悲惨な宮城野は自分を抱きに来た男が、実はその罪を被せに来ていると察知した。その嘘と本当を探る会話劇。
    真実が解れば解る程に苦しく切ない話なのだが、私は全然悲劇だと思わない。
    むしろ、この宮城野って女は何て愚かに格好いいのだろうという感想を変わらずに持っている。
    この話が重いと言う人は、特段好きでは無いが、映画の「ダンサー・イン・ザ・ダーク」とかでむやみに泣いたりするんだろうなぁ…
    あ、喩えが悪い。削除するかも、この投稿(笑)

    12年程前に、宮城野を朝比奈で作ってみようと言って下さった演出家の方がいて、それから数年この本の虜になり、いつぞやか自分の手でも描いてみたいと思う様になりました。
    あの頃は演じる事が楽しかったけれど、今はこの芝居に合う曲を考えたり、次ちゃんの照明で思いっきりサイケデリックにしてもらったり、
    色々な事がしたくて、違う角度でワクワクしてます…。
    宮城野と矢太郎は、佳美さんとジェイとか最高だろう。
    當瀬と市原とか。ちさ姉と西田さんとか。
    志田さんと文ちゃんには懇願して極悪人の写楽をやってもらおう。
    私は、子供をもう一人無事にこの世に誕生させたら、改めて相手役は前田さんにお願いしたいし、復帰する竹野ともやってみたい。何年後でもいいのだ。
    追い求めることは、腐れないことかと。
    宮城野が正直であることを追い求めた様に幸福なものであるかと。
    ----------------------------------------------
    「7日間ブックカバーチャレンジ」
    ◎「読書文化の普及に貢献するためのチャレンジで、好きな本を1日1冊、7日間投稿する」というもの。
    ルール①「本についての説明はナシで表紙画像だけアップ」&その都度1人のFB友達を招待しこのチャレンジへの参加をお願いする
    ルール② スルーOK&次の人を指名するかどうかも気分次第でOK
    ◎上記のようなものですが、あくまで気楽な「遊び」なのでゆるく楽しんでいただければ。
    ----------------------------------------------  


  • 2020年05月15日 Posted by IKUMI at 18:37日常

    ブックカバーチャレンジ三日目

    ◼️ブックカバーチャレンジ三日目「大きい一年生と小さな二年生」◼️


    サボっちまった…。
    たかがFacebookバトンなのに、この罪悪感なに(笑)
    昔はmixiとかで回ってくる、バカバカしいバトンもうっきうき軽やかにやっていたのだけど。
    SNS向かなくなってるんだなぁ…
    さすが 、ええ歳こいてきたなぁ…

    小学一年生の時に、初めて読破した本です。
    作者の古田足日さんは、「忍術落第生」という芝居をやった時に御本人にお会いした事があります。この本をお書きになった方の芝居が出来るなんて、また観に来ていただけるなんて!と興奮した記憶が…。
    子供の頭の中で起きる様々なドラマの描写がリアルで、その時々の感情に一緒に一喜一憂しました。かといって、別にスリリングでもなんでもない。気忙しくない豊かな本。
    自分より強いと思っていた人が泣いた時。
    自分がダメだと決めつけていただけなのだと覚醒した時。
    ちゃんと子供は一瞬一瞬の感情を体験し、次を実践している。
    ----------------------------------------------
    「7日間ブックカバーチャレンジ」
    ◎「読書文化の普及に貢献するためのチャレンジで、好きな本を1日1冊、7日間投稿する」というもの。
    ルール①「本についての説明はナシで表紙画像だけアップ」&その都度1人のFB友達を招待しこのチャレンジへの参加をお願いする
    ルール② スルーOK&次の人を指名するかどうかも気分次第でOK
    ◎上記のようなものですが、あくまで気楽な「遊び」なのでゆるく楽しんでいただければ。
    ----------------------------------------------  


  • 2020年05月15日 Posted by IKUMI at 03:47日常