羞恥心と煩わしさの狭間に

上着を着るのが嫌いだ。
だからすぐに風邪をひく。
バッグを持つのが嫌いだ。
だから月一の頻度で財布を無くす。
不必要が目の前に在る事が嫌いだ。
昨日は水筒。
キッチンの片隅に置かれたいつまでも使われない水筒を、食器棚にしまおうとした所、何度入れても何故だか転がり落ちて来る。
何度も何度も落ちて来る。
数えただけでも６回だ。
だので、ついにムキーッ！！となり、
「ちくしょぉぉぉ！！」と喚いきゴミ箱へ。
「お前なんか、お前なんか、こうしてやるぅぅぅ！！」と喚いてブン投げた。
すると、どうだ。横で見ていた二歳の息子が爆笑だ。
ただ届かぬ一瞬を笑うような、そんな私で、私は在りたい。


台本完成。