たまりば

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ブックカバーチャレンジ四日目

◼️ブックカバーチャレンジ四日目「宮城野」◼️
ブックカバーチャレンジ四日目
「ちょっとちょっと、そこの粋なおにいさん、あ、いま、こっちむいた、痩せっぽちの旦那でもいいや。あのね、暇な人、ちょっと、そこの番所まで、御注進にいっとくれよ。天下の浮世絵師東洲斎写楽をしめ殺したおっそろしい女が、ここにいるってね。ほれ、ほれ、ほれ、この絵が証拠だ。写楽の絵は、いい値になるんでね、盗みに入ったんだよ。そしたら、みつかっちゃってね、みつかっただけなら、まだいいんだけど、とんだ助平じいさんでね。許してやるから、帯ほどけっていうのさ。ま、七十近いお歳で、それだけ元気なのはなによりだけど、やっぱりねえ。そんなこんなで、組んずほぐれつ、からみあってるうちに・・・・・・お年のせいか、ふうっとあの世へ、行っちゃった・・・・・・。」

遊女の宮城野が女郎屋から人々に呼び掛けている台詞だ。彼女は、写楽を殺した真犯人を救うため、自らその罪を被ろうとしている。
バックボーンがとにもかくにも悲惨な宮城野は自分を抱きに来た男が、実はその罪を被せに来ていると察知した。その嘘と本当を探る会話劇。
真実が解れば解る程に苦しく切ない話なのだが、私は全然悲劇だと思わない。
むしろ、この宮城野って女は何て愚かに格好いいのだろうという感想を変わらずに持っている。
この話が重いと言う人は、特段好きでは無いが、映画の「ダンサー・イン・ザ・ダーク」とかでむやみに泣いたりするんだろうなぁ…
あ、喩えが悪い。削除するかも、この投稿(笑)

12年程前に、宮城野を朝比奈で作ってみようと言って下さった演出家の方がいて、それから数年この本の虜になり、いつぞやか自分の手でも描いてみたいと思う様になりました。
あの頃は演じる事が楽しかったけれど、今はこの芝居に合う曲を考えたり、次ちゃんの照明で思いっきりサイケデリックにしてもらったり、
色々な事がしたくて、違う角度でワクワクしてます…。
宮城野と矢太郎は、佳美さんとジェイとか最高だろう。
當瀬と市原とか。ちさ姉と西田さんとか。
志田さんと文ちゃんには懇願して極悪人の写楽をやってもらおう。
私は、子供をもう一人無事にこの世に誕生させたら、改めて相手役は前田さんにお願いしたいし、復帰する竹野ともやってみたい。何年後でもいいのだ。
追い求めることは、腐れないことかと。
宮城野が正直であることを追い求めた様に幸福なものであるかと。
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「7日間ブックカバーチャレンジ」
◎「読書文化の普及に貢献するためのチャレンジで、好きな本を1日1冊、7日間投稿する」というもの。
ルール①「本についての説明はナシで表紙画像だけアップ」&その都度1人のFB友達を招待しこのチャレンジへの参加をお願いする
ルール② スルーOK&次の人を指名するかどうかも気分次第でOK
◎上記のようなものですが、あくまで気楽な「遊び」なのでゆるく楽しんでいただければ。
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  • 2020年05月15日 Posted byIKUMI at 18:37 │日常voice